グルタミンペプチド GP-1
素材概要
日清製粉グループでは、小麦の研究に取り組む中で、パンやうどんの食感に重要な役割を果たすといわれているたんぱく質(グルテン)に着目しました。小麦のグルテンは他の食品に比べて、グルタミンの含量が多いという特徴がありますが、水に溶けないという性質があります。「グルタミンペプチドGP-1」は、グルテンを酵素分解し、水に溶解しやすくしたことで様々な用途の製品開発に応用できるようにした粉末素材です。
成分概要
「グルタミンペプチドGP-1」はグルタミンを多く含む様々なペプチドから構成されています。
グルタミンは筋肉組織で最も豊富で、かつ用途の広いアミノ酸であり、体内で生理活性を持つ化合物の中間代謝物、組織間栄養素輸送、体のpH維持など重要な役割を果たす栄養素です。
グルタミンは腸や免疫細胞(リンパ球、好中球、マクロファージ)において、糖と同等またはそれ以上の割合で利用されています。
グルタミンは旨味成分として知られるグルタミン酸と名称が似ていますが、構造と機能は異なります。
素材特徴
水に対する溶解性
グルタミンは水に3%程度しか溶けませんが、「グルタミンペプチドGP-1」は水に30%以上(グルタミンとして約9%)溶けることを確認しています。
水溶液中での安定性
遊離のグルタミンは熱や水、胃酸などで壊れやすく、ピログルタミン酸という別の成分に変化しやすい不安定な状態にあります。しかし「グルタミンペプチドGP-1」は、アミノ酸どうしがつながったペプチドで構成されているため、比較的安定です。
グルタミンを効率よく体内に補給
「グルタミンペプチドGP-1」がペプチドであることのメリットは、複数の吸収経路があることです。遊離グルタミンは主に腸で代謝され、体内のグルタミン増加に寄与しない可能性があります。しかし、グルタミンジペプチド(例えば、Ala-Gln、Gly-Gln、Arg-Gln)は、オリゴペプチドトランスポーター1(Pept-1)によっても吸収されるので、血中や組織にグルタミンを効率よく供給できます。
幅広い製品形態への応用
水や熱への耐性が高く、加工性が良いので、用時調製飲料、顆粒、ゼリーなど様々な形態の製品開発にご利用できます。
素材情報
名称 | 小麦タンパク加水分解物 |
原材料名 | 小麦タンパク加水分解物 |
性状 | 白色〜淡黄色の粉末 |
包装形態 | 10s包装(ポリ袋二重) |
賞味期限 | 未開封、製造後24ヶ月 |
保存方法 | 直射日光と高温・多湿の場所を避けて保存してください。 |
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